2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ジッド『背徳者』(2)――土地所有の不安

手元に『背徳者』もないため書きたいことだけ書き留めておきたい。さて、『背徳者』において病とは何かという問題が引き継がれたが、この「病」は多層的な決定を受けている。もちろん、病理的な意味での(文字通りの)病が、この小説の起点をなしている。こ…

ジッド『背徳者』(1)―序文と「議長D.R.氏へ」を中心に

1902年刊行、ジッドのこの小説は、彼がはじめて「レシ」と呼んだ作品であり、それまでの現在形で語られた作品と異なり、単純過去を多用しながら語り手が回顧する形式をとる(ジッドの作品は総じて読みやすいが現在ではそれほど使われない単純過去が頻出する…

ジョゼフ・ジョースター! きさま! みているな!

旅の話をしたときになんとなくカマかけてみたら、やっぱり見ているな! という気がする。

天使なんかじゃない

矢沢あい。魅力的な絵柄、魅力的なキャラクター……なんだけど、ちょっと合わないなと思うこともある。何よりヒロインの翠は、ヒロインの容姿としては奇抜な感じがする。ヒロインそのひとというより、その傍にいて、ちょっと不幸な失恋をするタイプに見える。…